テンプレート販売で何を売る?身近な作業から最初の商品を考える方法

テンプレートを売ってみたいけれど、何を作ればよいのか思いつかない。ほかの人の商品を見るほど、もっときれいなもの、もっと多機能なものが必要に感じてしまうことがあります。
最初は、自分が何度も繰り返している作業から探してみましょう。予定を書き直す、持ち物を確認する、依頼内容を聞き漏らさないようにする。毎回少し面倒なことを、一枚で進められるようにするのが、商品案を考える出発点になります。
ここでは、初めてPDFやテンプレートを作る方向けに、身近な作業から案を出し、一つに絞る方法を紹介します。売れ筋ランキングではなく、自分が作って確かめられる商品を見つけるための考え方です。
「何を売るか」より、誰のどの作業を助けるか
「手帳を売りたい」だけだと、ページの種類がどんどん増えます。「平日は忙しく、日曜に一週間の予定をまとめたい人」と決めると、必要な欄を絞りやすくなります。
相手を「忙しい人」で止めず、使う場面を一つ足してみてください。仕事を始める前なのか、イベントの前日なのか、依頼を受けた直後なのか。その場面で何を終えられたら助かるかを考えます。
[誰が][いつ]使って、[何を終えられる]ものを作る。
例:個人で制作を受ける人が、依頼の打ち合わせ前に使って、聞きたいことを整理できるシート。
身近な作業から考える、五つの商品案
次の例は、発想のための案です。需要や販売実績を示すものではありません。自分に経験があり、使い方を説明できるものを探してみましょう。
| 身近な困りごと | 小さく作る商品案 | 最初に入れるもの |
|---|---|---|
| 週の予定があちこちに散らばる | 週間作業シート | 今週やること・予定・振り返りの欄 |
| イベント前に持ち物を毎回考える | 出店準備チェックシート | 持ち物・個数・確認済みの欄 |
| 打ち合わせで質問を忘れる | 依頼内容の整理シート | 目的・納期・確認事項の欄 |
| 記事の題材を思いついても忘れる | 発信ネタの整理表 | 読者の疑問・伝えたいこと・公開予定の欄 |
| 毎回同じ作業の順番で迷う | 作業手順チェックシート | 手順・完了の印・気づいたことの欄 |
たとえば出店準備なら、最初からどんなイベントにも使える万能版を目指さず、自分が経験した出店形式に合わせて作ります。対象外の使い方も分かると、買う人が選びやすくなります。
案を選ぶときは、見栄えより説明できるかを見る
候補が出たら、次の四つに答えてみましょう。
- その作業を自分で行ったことがあり、つまずく場所を説明できるか。
- 一回使えば、終えられる作業がはっきりしているか。
- 空欄だけでなく、記入例を作れるか。
- 使い方の質問に、無理なく答えられる範囲か。
全部を点数にして順位を付ける必要はありません。「これは記入例を作れない」と気づいた案は、先に自分で使ってみる段階です。説明できる案を一つ選んで形にすると、作り始めやすくなります。
最初の試作品は、一つの作業が終わる分だけ
週間作業シートなら、まず一週間分を書ける一枚と、その記入例を用意します。年間目標、家計管理、習慣記録まで足すのは、必要か分かってからで構いません。
自分で空欄から使い、書ききれない欄や、何を書けばよいか迷った欄を直します。可能なら、想定する使い手に近い人へ試してもらいましょう。「買いたいですか」だけでなく、「どこで手が止まりましたか」「普段はどうしていますか」と聞くと、直す場所を探せます。
一人から好評でも、そのまま売れると決まったわけではありません。使ってもらった条件と感想を分けて記録し、説明がなくても使えるかを確かめていきます。
PDFと編集用テンプレート、どちらで渡す?
形式は、見た目の好みより使う場面で決めます。紙に印刷して手書きするならPDFが候補になります。項目を増やしたり計算したりするなら、使い手が編集できる形式を考えます。
| 使い方 | 作る前に決めること |
|---|---|
| 印刷して記入する | 用紙サイズ、白黒印刷での見やすさ、書く欄の広さ |
| パソコンで入力する | 対応アプリ、編集できる範囲、保存方法 |
| 複製して使う | 必要なアカウント、複製手順、元データを変更しない渡し方 |
「PDFだから画面に入力できる」とは限りません。自分が用意するファイルで何ができるかを確認し、その使い方を商品説明に書きます。
自分用の資料は、配布用に作り直す
仕事で使っていた資料をヒントにする場合も、取引先の情報や実際の注文内容が残るファイルを、そのまま商品にしないようにします。空のファイルから配布用を作り、記入例には架空の内容を入れると整理しやすくなります。
勤務先や取引先の資料、他の人が作ったテンプレートを、販売してよいものと決めつけないでください。使用する文章や画像なども含め、自分で販売できるものを使います。判断がつかない素材は、試作品の段階で別のものに置き換えておきましょう。
商品案を一つに絞るメモ
次の欄を埋めれば、作る範囲と、まだ確かめたいことを一枚にまとめられます。
使う人:
使う場面:
終えられる作業:
渡すファイルと記入例:
必要なアプリ・印刷環境:
今回は含めないもの:
自分で試して直したい点:
「今回は含めないもの」も決めておくと、作業が広がりすぎるのを防げます。案が決まったら、まず空欄のシートと記入例を一つずつ。販売ページや値段は、何を渡せるかが見えてから考えましょう。


