テンプレート販売で何を売る?身近な作業から最初の商品を考える方法

更新:2026年10月22日

身近な作業からテンプレートの商品案を思いつく女性のイラスト

テンプレートを売ってみたいけれど、何を作ればよいのか思いつかない。ほかの人の商品を見るほど、もっときれいなもの、もっと多機能なものが必要に感じてしまうことがあります。

最初は、自分が何度も繰り返している作業から探してみましょう。予定を書き直す、持ち物を確認する、依頼内容を聞き漏らさないようにする。毎回少し面倒なことを、一枚で進められるようにするのが、商品案を考える出発点になります。

ここでは、初めてPDFやテンプレートを作る方向けに、身近な作業から案を出し、一つに絞る方法を紹介します。売れ筋ランキングではなく、自分が作って確かめられる商品を見つけるための考え方です。

「何を売るか」より、誰のどの作業を助けるか

「手帳を売りたい」だけだと、ページの種類がどんどん増えます。「平日は忙しく、日曜に一週間の予定をまとめたい人」と決めると、必要な欄を絞りやすくなります。

相手を「忙しい人」で止めず、使う場面を一つ足してみてください。仕事を始める前なのか、イベントの前日なのか、依頼を受けた直後なのか。その場面で何を終えられたら助かるかを考えます。

[誰が][いつ]使って、[何を終えられる]ものを作る。
例:個人で制作を受ける人が、依頼の打ち合わせ前に使って、聞きたいことを整理できるシート。

身近な作業から考える、五つの商品案

次の例は、発想のための案です。需要や販売実績を示すものではありません。自分に経験があり、使い方を説明できるものを探してみましょう。

身近な困りごと 小さく作る商品案 最初に入れるもの
週の予定があちこちに散らばる 週間作業シート 今週やること・予定・振り返りの欄
イベント前に持ち物を毎回考える 出店準備チェックシート 持ち物・個数・確認済みの欄
打ち合わせで質問を忘れる 依頼内容の整理シート 目的・納期・確認事項の欄
記事の題材を思いついても忘れる 発信ネタの整理表 読者の疑問・伝えたいこと・公開予定の欄
毎回同じ作業の順番で迷う 作業手順チェックシート 手順・完了の印・気づいたことの欄

たとえば出店準備なら、最初からどんなイベントにも使える万能版を目指さず、自分が経験した出店形式に合わせて作ります。対象外の使い方も分かると、買う人が選びやすくなります。

案を選ぶときは、見栄えより説明できるかを見る

候補が出たら、次の四つに答えてみましょう。

全部を点数にして順位を付ける必要はありません。「これは記入例を作れない」と気づいた案は、先に自分で使ってみる段階です。説明できる案を一つ選んで形にすると、作り始めやすくなります。

最初の試作品は、一つの作業が終わる分だけ

週間作業シートなら、まず一週間分を書ける一枚と、その記入例を用意します。年間目標、家計管理、習慣記録まで足すのは、必要か分かってからで構いません。

自分で空欄から使い、書ききれない欄や、何を書けばよいか迷った欄を直します。可能なら、想定する使い手に近い人へ試してもらいましょう。「買いたいですか」だけでなく、「どこで手が止まりましたか」「普段はどうしていますか」と聞くと、直す場所を探せます。

一人から好評でも、そのまま売れると決まったわけではありません。使ってもらった条件と感想を分けて記録し、説明がなくても使えるかを確かめていきます。

PDFと編集用テンプレート、どちらで渡す?

形式は、見た目の好みより使う場面で決めます。紙に印刷して手書きするならPDFが候補になります。項目を増やしたり計算したりするなら、使い手が編集できる形式を考えます。

使い方 作る前に決めること
印刷して記入する 用紙サイズ、白黒印刷での見やすさ、書く欄の広さ
パソコンで入力する 対応アプリ、編集できる範囲、保存方法
複製して使う 必要なアカウント、複製手順、元データを変更しない渡し方

「PDFだから画面に入力できる」とは限りません。自分が用意するファイルで何ができるかを確認し、その使い方を商品説明に書きます。

自分用の資料は、配布用に作り直す

仕事で使っていた資料をヒントにする場合も、取引先の情報や実際の注文内容が残るファイルを、そのまま商品にしないようにします。空のファイルから配布用を作り、記入例には架空の内容を入れると整理しやすくなります。

勤務先や取引先の資料、他の人が作ったテンプレートを、販売してよいものと決めつけないでください。使用する文章や画像なども含め、自分で販売できるものを使います。判断がつかない素材は、試作品の段階で別のものに置き換えておきましょう。

商品案を一つに絞るメモ

次の欄を埋めれば、作る範囲と、まだ確かめたいことを一枚にまとめられます。

使う人:
使う場面:
終えられる作業:
渡すファイルと記入例:
必要なアプリ・印刷環境:
今回は含めないもの:
自分で試して直したい点:

「今回は含めないもの」も決めておくと、作業が広がりすぎるのを防げます。案が決まったら、まず空欄のシートと記入例を一つずつ。販売ページや値段は、何を渡せるかが見えてから考えましょう。